知識と技術と想像力

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株式会社 オリス

2011.4.30

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電話台

 浦和の現場では、さいたま住宅生協のS様からのリクエストで、フレッツ光の黒いルーターを納めるような電話台をつくり、持っていきました。想定通り(懐かしい響き)すっきりと納まり、お客様も大満足。夜間でもインジケーターの明かりが常夜灯代わりになるかと思います。
IMG_3863.JPG こちらは以前の状態。工事中、アンテナを建てる予定からケーブルTV加入への変更があり、対応するタイミングを失いました。
 新築でのTV、電話、インターネットの配線計画は、予め検討して決断しておかれる事をお勧めします。ルーターやモデム、コンセントを収納内部に納めるか、専用にマルチメディア対応配線としておくか、いずれも昔はオプション工事でありましたが、今ではさらにプリンターやバックアップ用ハードディスク、TVまでの設置計画を前もって練っておく必要があります。
 お知らせ  弊社GW休みは暦通りとなります。よろしくお願いします。

2011.4.28

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基礎工事

 GW明けに上棟する市内の現場は、無事基礎が完了し、整地まで作業が終わりました。この後、外部給排水配管工事と足場を先行して建て方に備えます。
 以下はいつか書こうとしていた自論です。いろいろ反論もあるかと思いますが、弊社の方針でもあります。
 それはアンカーボルトの設置方位について。
 監理上、正確な位置と、施工個所を生コンクリート打設前に確認するのなら、打設前に固定しなければなりません。打設後にアンカーボルトを埋め込むやりかたは、俗に田植え式と呼ばれて、疑わしい行為とみられます。しかし生コンクリートを型枠に流し込む際、コテで均す際には障害物は無いほうが断然効率が良いのです。バイブをかけたり、気泡カッター板の作業性もしかり。
IMG_3832.JPG ではどうしたら良いか。
 ホールダウン用のφ16アンカーボルトはそのサイズや形状から、流石に打設前に位置を正確に計測して設置しなくては駄目です。筋違が外側か内側にあるかでも固定位置が変わるので、注意が要ります。マグネットシートで位置を表示しておき、基礎業者に結束してもらいます。
 その他のφ12アンカーボルトは、まず基礎伏せ図に土台伏せ図を重ね書きした図面に柱、間柱、大引き、土台継手位置などを考慮して、事前に書き落としておきます。そして生コンクリートが落ち着いた頃を見計らい、遣り方の墨や型枠から測りだして埋め込み長さを保持し、埋設していきます。この作業だけは、当面私の責任施工です。
 生コン自体の特性もあり、施工には正確さと手際良さ両方が求められます。

2011.4.27

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左官工事

 先週に引き続き、ポーチ・アプローチ階段の土間洗い出し風仕上げがありました。階段の段鼻や角の納めを打ち合わせしながら施工してもらいました。今回は階段の角の保護の為、コテで押えて強度を保つようにしました。
 気温、天候、職方のセンスに左右される外仕事の最たるもので、どうなるのかワクワク感たっぷりです。
1 定規内に石灰、色セメント、小砂利から成る左官材塗り付け2 階段段鼻、コーナーを専用のコテで押え、角出し3 乾燥を待ち、押えた個所を養生しながらブラシで掻き落とし4 養生 (後日保護プライマー塗りして完了)

2011.4.25続き

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雑感

田中好子さんが生前3/29に遺した、一言一句の重み。

「普通の人が原子力はどういうものか技術的な危険性に気がつくことが必要で、さらに、原子力問題の本質が差別の問題だということに気がつけば止まると思う。」とは小出裕章氏の深層を突いたことば。

 そして「福島原発 暴発阻止行動 プロジェクト」結成へむけて

 福島第一原子力発電所の現状についてはいまさら説明するまでもありません。しかし確認しておかなければならないことは、次の事実です。

1)暴発を防ぐためには、ホースによる散水のような一時的な処置ではなく、10年の単位の時間安定して作動する冷却設備を設置し、これを故障することなく保守・運転し続けなければならない。
2)この冷却設備の建設・保守・運転は、すでに高度に放射能汚染された環境下で行わざるを得ない。
3)もし、安定した冷却設備を建設・保守・運転できなければ、3000万人もの人口を抱える首都圏をも含めた広範な汚染が発生する可能性がある。
 このような最悪のシナリオを避けるためには、どのような設備を作ることが必要か、放射能汚染を減らすためにどうしたらよいか、などなど、数多くの技術的課題があることはもちろんです。この点についても日本の最高の頭脳を結集した体制ができていないことは大きな問題です。
 さらにもう一方では、最終的に汚染された環境下での設備建設・保守・運転のためには、数千人の訓練された有能な作業者を用意することが必要です。現在のような下請け・孫請けによる場当たり的な作業員集めで、数分間の仕事をして戻ってくるというようなことでできる仕事ではありません。

 身体の面でも生活の面でも最も放射能被曝の害が少なくて済み、しかもこれまで現場での作業や技術の能力を蓄積してきた退役者たちが力を振り絞って、次の世代に負の遺産を残さないために働くことができるのではないでしょうか。

 まず、私たち自身がこの仕事を担当する意志のあることを表明し、長期にわたる国の体制として退役した元技能者・技術者のボランティアによる行動隊を作ることを提案し要求していきたいと思います。

 当面次のことを提案します。

1.この行動隊に参加していただける方を募集します。
 原則として60歳以上、現場作業に耐える体力・経験を有すること 2.この行動隊を作ることに賛同し、応援していただける方を募集します。
 これらの方々は、以下の内容をご記入いただきE-mail、FAXあるいは郵便でお送りください。
 なお、このプロジェクトは直接的には国会や政府に対する働きかけと、広く人々にこの行動隊が必要であることを訴えることを活動の中心とします。状況が流動的なこともあり、進展に応じて様々な面への活動を広げていくこともありうると考えます。

 また、この提案文を多くの方に転送していただくことをお願いします。

2011年4月

山田恭暉
134-0083 東京都江戸川区中葛西5-11-25-707
電話&FAX 03-5659-3063 携帯電話 090-3210-9056
メール   bouhatsusoshi@aj.wakwak.com


□福島原発暴発阻止行動隊に参加します
□福島原発暴発阻止行動隊に賛同し応援します
ご氏名
ご住所 〒

お電話
FAX
携帯電話
メールアドレス

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[お知らせ]
・週刊金曜日に暴発阻止行動隊の記事が掲載されました。
「反対や批判は承知の上。だけど最悪のシナリオを書いて、やらなければいけないことからやる。これは技術者が心をこめてやらなければ。報酬があってやっちゃダメです」と捨て身である。
 五〇〇通のメール、二〇〇〇通の封書で呼びかけを始め、すでに二五人が参加を表明した。この覚悟を東電と政府はどう受け止めるのか。

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山田 恭暉 (やまだ やすてる)
1939年3月4日生まれ
1957年東京大学理科I類入学
60年安保当時、社会主義学生同盟副委員長 1962年東京大学工学部冶金学科卒業
住友金属工業(株)入社
鋼管製造所(製鋼)、中央技術研究所(環境、廃棄物処理)、
和歌山製鉄所(プラント建設)、大阪本社(廃棄物処理)、
東京本社(プラント・エンジニアリング、新事業開発)などを担当 1989年住友金属工業(株)退社 1990年プリントショップフランチャイズ主宰 2002年小企業の業務改善コンサルタント 2006年NGOにて海外支援ボランティア活動2008年近隣にてボランティア活動。超小型水力発電設備建設

2011.4.25

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高須賀香取神社

 昭和20年代に架けられた吉田橋の先に高須賀香取神社があります。この橋は車1台がやっと通れる程の間口しかありません。その昔、吉田村という集落がありました。
 雪の降る日に上棟したのが懐かしいくらい、中川の土手には菜の花がいっぱいです。24日に撮影したこの後の幸手は雷雨でしたが,越谷は何ともなく、嘘のような天気でした。今日の越谷は、昼にものすごい雷雨から晴天に変わり、嘘みたいな天気でした。
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 建物は無事竣工しました。あとは鈴緒や神具が納まるのを待つばかりです。引き分け戸を製作して頂いた高橋建具製作所様、それに組み込んだ防犯合わせガラスのサンエム様、お疲れ様でした。で、奉納でしたっけ?

 木村鳶、内藤瓦店、鈴木板金工業所、久保田工業(左官)、セフティ足場、旭木材工業、鈴木美装(敬称略) 皆様ありがとうございました。

2011.4.21

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玄関床仕上げ

 すでに入居されている浦和の現場で、玄関土間仕上げがありました。今回は洗い出し風の左官仕上げということで、温暖な時期を待っていただいておりました。
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 朝塗り付けをし、硬化を見計らい午後一番で1度目の掻き落とし、また暫くおいてから2度目の掻き落とし。隠れていた2分砂利が見えてきて、いい味わいです。
 どうしても汚れや靴底からの傷を避ける為、通常はタイルで仕上げていることが多いのですが、暮らし方によっては、或いは家のバランスを考えると、こういう仕上げは自然で素敵です。

2011.4.20

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基礎工事

 今日は久しぶりの快晴で、気温18℃でした。朝、住宅瑕疵担保責任保険の配筋検査を受けました。本日1番目の検査で、あと他に3件あるということは、景気はそんなに悪くないということか。他社は建設資材調達は問題ないのだろうかと、余計な心配をする。
IMG_3748.JPG 午後から生コンクリートを打設。始める前に、生コンクリートの品質管理試験を受ける。スランプ、空気量、塩化物量等を現場で計測するのですが、担当が女性の方だったのにはちょっと驚きで、思わず手伝ってしまいました。我ながら甘いなぁ。でもこういうのであれば男女関係なく仕事はできますね。逆に今までどうして男しかいなかったのかと思うくらい、違和感がありません。
 もうすぐGWです。あっという間に今年も残り2/3。

2011.4.18

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基礎工事

 市内現場は鉄筋工事の真っ最中です。普通に鉄筋の上を歩けました。現場監督を初めた28年前と比べたら(歳がバレる)、基礎に関してはものすごく変わりました。生コンクリート強度、配筋の仕様、基礎高、ベース厚み等々。当時は地盤改良と言えば松杭くらいだけでしたが、何と今では「環境パイル工法」として見直されているということです。
 先日ここにいたときに大きめの地震があり、暫く家々や電柱の揺れを観察しました。これ程の度重なる揺れには、剛性だけでなくバランスや粘り強さで「力」を逃がすことが重要だと考えられます。
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 地震でなくても、何となく体が常時揺れている感じがありませんか。おそらく三半規管が弱まっていると思われる私は、寝ている時もそんな感じです。何せメリーゴーランドや回転するコーヒーカップ、はてや子供とぐるぐる回る遊びで2回転もすると、気分が悪くなるくらいですから。

 1ヵ月も地震や津波、原発の二次被害の報道ばかりで、疲れ気味です。この時期は被災者を助けようとする動きもあるので、うまく行動ができないというジレンマにも陥りやすいですね。こういう現象は総じて「共感疲労」と呼ぶそうです。しかしカウンセリングを受ける程ではないにしろ、具体的に状況が好転しない限り改善できないと思います。

 共感疲労を避けるには自分を見失わないようにする事などと、難しいことを言われても困ります。大概は時間が経てば何となく解消するものですが、5年後、10年後にガンや障害が発症する恐れがあるというのでは、やり切れません。私個人は諦められても、子供たちはそういう訳にはいきません。

 こういう時期だからなのか判りませんが、このところ宗教の勧誘、外資社債や浄水器(放射能物質除去可能)の訪問販売が、うちに良く来ています。ああそうだ、こういう場合こそ、自分を見失わないようにすればいいんだと思いました。

 昨日のJINというドラマを見ましたか。画像は娘の学校から配られたリーフレットです。文部科学省と厚生労働省が、予防接種の啓蒙活動の一環として、TBSとタイアップしてつくったそうで、うまくフィットしています。ドラマは好きなほうですが、主人公はちょっと泣きすぎかな。

2011.4.11

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それでも桜咲く

 権現堂の桜を有志数名で崇めてきました。例年ですと出店や桜祭りで幹線道路は慢性渋滞しているところですが、今年は飲み食いも自粛ということで、人出は少なかったような気がします。夜のライトアップも中止だそうで、今日の雨を考えると昨日は最良の日だったのでしょう。
 あれから1ヵ月。今も地震で揺れています。

1 一層目ジオクロスシート敷設2 二層目ジオクロスシート敷設3 ジオクロスシート端部 巻き取り~固定4 砕石搬入5 砂利層t200mm造成 転圧
ジオクロス工法の現場はシート敷設が終わり、明日載荷試験があります。強風では施工が難航する、というのも判りました。

 今から1時間後、22:00から店舗修理工事に立ち会いです。その間の更新ですが、また今地震です。これでは被災地の大勢の方々も、気が張って安らぐことができないでしょう。
 福島原発、どうにもなりませんね。他の発電所を100%稼働させて、東海村や浜岡をはじめ、原発は即刻停止してもらいたいです。 ◎生命>★原発

2011.4.7

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快晴なり

 昨日、物置の建て方がありました。暖かく、風も無い穏やかな一日でした。ブロック基礎は昨年末には出来上がっており、3ヵ月経ってしまいました。こちらの手都合とはいえ、それに対して快く了解していただき、本当にありがとうございました。

1 砕石バッグ施工2 砂利敷き 100mm3 振動ローラー転圧
 新規の基礎工事現場は、地盤調査で軟弱地盤と判り、通常の杭による改良工事では地盤保証が得られません。同様な状況で前回の浦和の現場ではコロンブス工法を採用しましたが、今回はジオクロス工法です。この後ジオクロスシート張り、砂利層造成、載荷試験を経て鉄筋工事という流れになります。

2011.4.4

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高須賀香取神社

 慌ただしく4月にはいりました。住宅建設を取り巻く状況もまた震災後は激変しており、原発のニュースは勿論のこと、絶えず新しい情報を入手していかないことには、この先我々も後手を踏みかねません。
 世間では新学期ということで、サイトをほんの少しいじってみました。本当はリニューアルしたいところですが、無理しないでマイペースでやっていこうと思い直しました。

 最初の画像は、懸魚(ゲギョ)と呼ばれている屋根の妻飾りです。神社仏閣の切妻屋根には付き物ですが、意外と気づかずに見過ごしているのではないでしょうか。もともとは火災から守るため、水に縁のある魚の形をした飾りを屋根に懸け、火伏せのまじないをしたのが始まりらしいです。
 中央には六葉(ロクヨウ)の飾りがあり、その6角形の対角線をなぞると「水」になります。その昔は地震よりも火災による消失を一番恐れていたということでしょうか。

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大工工事は終わり、仕上げ工事中です。

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