知識と技術と想像力

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株式会社 オリス



2016.8.30

台風×3回

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 お盆休みが過ぎたと思ったら台風が3回やってきました。その都度現場の足場のメッシュシートをたたみ、過ぎたら張り直しです。台風10号は進路が変ってくれたようで、安堵しながら今更新しているところ。今年はまだ台風がやってくるのでしょうか。
 トップ画像は板厚30mmの赤松フローリングを張っているところで、摺合せの為鉋をかけていますね。床板の長さは3640mmあるので二人で施工することになります。

 床板の下に見える白い生地はセルローズファイバー断熱材を吹き込む為のシートで、断熱層100mmを保持する為のものであります。


IMG_6208_edited-1.jpgIMG_6211.JPG 根太という床板を打ち付ける角材からそれを受ける大引にかけて袋状にシートを張ってから、小穴を開けてノズルを通し断熱材を吹き込みます。過去何度もこういう写真をアップしていますが、考えてみれば11年前から施工している訳でずっと変わっていません。

DSC_0027_edited-1.jpg  ちなみに屋根面の断熱施工はこちら。屋根をつくる下地となる垂木材は184mmの高さがあります。上端に通気層を30mm確保してこちらも袋状にシートを張ります。屋根材は遮熱仕様のガルバリウム鋼板葺きなのですが、より温熱環境のコンディションを整える為断熱層は150mmを確保します。断熱工事は隙間なく充填する、ということが重要なのです。 詳しくはZテクニカ HP

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 外壁は左官工事が完了してこれから仕上げにかかるところ。下塗り時には昔は平らなラス網を張っていましたが、今はS字の波ラスを張るのが常識になりました。上塗り時にはさらにメッシュシートをコテで伏せ込みます。これらは全てひび割れ抑制の為であり、実際このような施工をした現場は点検時にヒビ入りの現象は見受けられません。外装に関して左官仕上げは敬遠されてきた経緯がありますが、サイディング張りでも10年目以降はコーキングの打ち替えのメンテナンス費用がかかることを考えると、継ぎ目のない左官仕上げも選択肢に充分入るものだと思います。

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