知識と技術と想像力

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株式会社 オリス

2012.9.26

小川町の家

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 4/5に上棟した小川町の家は、先日無事に引き渡しとなりました。外構工事が少し残ってしまいましたが、昨日から新居での新たな生活が始まり、本日は外構打ち合わせを兼ねて様子伺いにお邪魔してきました。箱のままの荷物が部屋のあちこちに出たままでありましたが、あせらずマイペースで片付けてくださいとアドバイス。
 前日に室内を撮影しましたので、今回はいくつかお披露目です。

 しかし24日の撮影には設計士さんから依頼を受けたプロのカメラマンが来ており、モニターで私も拝見しましたが、全く別次元のものが撮れていたのを確認。その為私の撮影はテンションがあがらずじまいで終わってしまいました。建築写真家の為に作られたという、歪みを抑制するキャノンの超広角レンズがMark5に取付けられていまして、それはもう、、

 気を取り直して、まずトップ画像はリビングから小上がりを望むアングルです。本当は吹き抜けを入れて縦に撮りたかったのですが、カメラマンはそのように撮っていましたので、いずれアップできるかと思います。

システムキッチンのカウンター奥には小物収納スペースリビングの小上がり座敷。引出し収納と同じ意匠の箱階段がカウンター前に。広縁まで掛けた船底天井。襖や障子紙は地元の小川和紙を採用。押入れの前には軽作業できる畳スペース クローゼットを併せ持つ主寝室猫のアイレベルでキャットウォークを撮影。回廊型の吹き抜けは解放感たっぷり。

 今回は特に玄関廻りが秀逸です。
 玄関の外気面の引き戸は杉の桝格子に防犯合わせガラスを組み入れました。内側には杉の網戸を納めて、夏季でも玄関から風が通り抜けます。天井は竿縁の間に柿渋染めの手漉き小川和紙を張りました。和室の襖も同じ意匠で統一。壁は珪藻土塗り仕上げ。腰壁の杉板、下駄箱建具の杉板も全て赤み材で取り揃えています。
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 毎回設計士さんは暖簾を仕立ててプレゼントをされているようです。この家の玄関からウォークインする収納のところなどに、さり気無く吊り下げられています。

 当初の工期内には終わらず、施主様には大変ご迷惑をかけてしまいましたが、最後に労いの言葉をかけていただき、ありがとうございます。これからは家と共に歩む時間を楽しんでいただきたいと思います。

 最後に大工を初め、携わったたくさんの職方、木材関係者や「さいたま住宅生協」さん。そして監理設計されたアトリエ・ヌックさん、本当にご苦労様でした。

2012.9.13

小川町の家

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 まだまだ連日30℃超えが続いています。本当に暑い。しかし来週あたりからは過ごしやすくなりそうだと予報がでています。
 現場は引き渡しに向けていろいろな業者が工事に入り、その都度現場打ち合わせに立ち会っている訳で、それで給油は週に2回ペースという具合です。なかなか更新できなかった言い訳の一つ(かな)

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 先行製作して吊り込んで貰った、玄関引き戸。これで現場の戸締りが出来て一安心。週明けには全ての室内建具が運び込まれます。
 養生されていて姿形が判りませんが、玄関ポーチの床は黒御影石です。玄関引き戸の真鍮レールは私が責任を持って取付けさせて頂いた次第です(汗)。
 実は室内側にも網戸の引き戸もあるので、真鍮レールは2本取付けとなって(汗×2)



天井は漆喰塗り仕上げ。まず最初に下塗りです。畳採寸。玄関壁は珪藻土塗り仕上げ。玄関床は黒御影石張り。磨きとジェットバーナーの組み合わせ。玄関天井は地元の手漉き小川和紙を張る。柿渋染めの純天然素材。

 今日は照明器具や各種プレート取付け、明日は便器類の取付けにかかり、施主さまも刻々と変わる自分の家を見て楽しんでおられることでしょう。引き渡し日がだんだん近づいて参りました。

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