知識と技術と想像力

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株式会社 オリス

2010.1.25

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Zテクニカ訪問

 先日、いつも断熱工事を施工していただいている山本順三氏の事務所へ行ってきました。事務所兼体験館は新築して5年になるそうですが、実はまだ私は拝見していませんでした。アポなしでしたのでカレンダーをお渡しして失礼するつもりでしたが、お客さんが来てるけどお茶でもと言われ、言われるまま相談の場に立ち会ってしまいました。山本さんの本を読んで、家の相談や体験宿泊に来られる人が不定期に見えている様です。こちらにも質問がきたりしましたので話に加わりました。横浜在住という事で何か施工となっても当社では無理なのですが、有意義な体験をさせていただきました。
IMG_1349.JPG 午前中で横浜のお客様はお帰りになり、午後もいればという事で山本さんお手製のうどんを頂きました。セルローズファイバー断熱工事が軌道に乗る前は、独学で盆栽の鉢を作って販売していた頃があり、作品が何気なく飾ってありました。「山本紫庵」という名を名乗り、雑誌にも紹介され、作品は皆一様に小ぶりですが、手に取ると肌理細やかな彫りが施されています。誰か師匠に就くと必然的に、細工してから内部を掘り出すという工程になる為、このような形はつくれないそうです。これは独学ゆえに成せた技ということでしょうか。
IMG_1346.JPG 事務所のキッチンは以前の黄色い面材が気に入らず、意を決して天然乾燥の杉板を取り寄せて、ご自分で交換されたそうです。蜜蝋ワックス仕上げした杉板は、部屋にすっかり馴染んでいました。本業以外の話しに及び、知り合ってから5年も経って、やっと山本氏の素顔が解ってきたようです。
 午後電車で相談に見えられたお客様は、帰りが同じでしたので、自宅近くの駅まで車でお送りしました。本当にいろいろな人が真剣に家のことを考えているのだと、改めて知らされる一日となりました。

2010.1.19

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再スタート

 17日は先代の三回忌があり、兄弟だけで執り行いました。数えで勘定するので、あれからもう2年が過ぎようとしています。親兄弟、皆元気で顔を合わせる事ができて何よりでした。幸いお天気にも恵まれ、先代もひと安心していることでしょう。15年前の、阪神淡路大震災で被災された方々、当事者でないとその痛みは到底解る筈もありませんが、みんな心新たに再スタートです。
 国道4号バイパスの複線工事で、路肩の防護役にいっぱいカエルがいました。少し心が和みました。

2010.1.15

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伝統工法と在来工法

 お正月を一週間とりましたので、いろいろネットで調べ物をしてた経緯で、たくさんのサイトやブログを閲覧しました。そのなかで、伝統工法の建物や技能職のかたを紹介したり論評しているブログを、追加して貼らせて頂きました。ひとつは「人間と環境にやさしく、安全家づくり」で、特にカテゴリーの職人の心と技は、技能職人への敬意や情景が見て取れ、一真様の人となりを想像するに余りあります。当社の現場を施工して頂いている、新潟の高橋建具さんも紹介されていて、より親近感を覚えました。残念なことに只今更新ができない状況のようですが、体調を整えて再開されることを望みます。
IMG_1301.JPG もうひとつは下山眞司様の「建築をめぐる話」サブタイトルが、「つくることの原点を考える」です。主流となった今の在来工法を懐疑し、本来あるべき住宅の姿を伝統工法に見出しておられます。震災での建物への検証も、時系列に分析して開示されており、ことばに曇りがありません。石場建ての伝統工法というのが廃れてしまった要因や、正等な評価のあり方というものに、関係者はもっと真摯でなければならないのではないでしょうか。画像は今年建替え予定の神社ですが、正式な石場建てでなく、大谷石の上に土台を介して只乗せている施工でした。当然アンカーボルトはありませんので揺れに追随するのは摩擦力が働くある限界までで、後は受け流して壊滅的な破壊には至らないことでしょう。
 おふたりとも、私とは一廻り以上離れた大先輩ですが、形はどうあれ知り合えたことに感謝します。
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 画像は左から先代が手掛けた神社に隣接する本堂、石碑に棟梁の名、右は母屋が先代の施工で、平成18年に2代目が離れの家屋新築工事を請けて施工させて頂きました。

2010.1.13

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外構現場

 昨年から引き続き、外構工事も始まりました。強風のなかのブロック積みは、見ているだけでも大変なのが解ります。寒冷期のこういった作業は本当にご苦労様です。U字溝もきっちり布設できていました。
IMG_1292.JPG 外構現場を後に、昨年お互いに時間の都合がつかずお会い出来ずにいた、もうすぐ5年目を迎えるお客様の家へ、新年のご挨拶に行ってきました。ここは個人事業を開始して、最初の新築工事現場でした。セルローズファイバーのZテクニカさんも、この現場からのお付き合いです。建物内外を一通り見させて頂き、木製バルコニーのスノコ板の交換が要るくらいで、特に他に問題はありませんでした。床板のナラ材はいい感じの飴色になっており、ほのかな木の香りも漂っていました。
 二人のお子さんも大きくなり、家族4人とも家に馴染まれている様子でした。

2010.1.9

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改装現場

 1/8から改装現場の木工事が再開しています。床張りの後養生をして、ユニット建具枠や断熱材を納めているところです。新築と違い、改装現場では予算以外に工期も重要となる為、内装仕上げは新建材にするケースが多くなります。多少既存の柱や壁の倒れがあるので、いくつかのユニット建具枠は調整式でないと、建具を垂直に納めることができません。簡単に早く安価に済ませるなら黙って固定枠を採用しますが、このような場合では最初から建て付けの悪い家になってしまいます。リモデルとはいえ、ドアを開けると床板に擦れたり自動ドアのように戻ってしまうのは、仕上げる前の配慮が足りない事に起因しているものです。こういった選択や判断は新築と違い、結構難しいものだと私は思っています。

 新年の挨拶まわりの真っ最中ですが、不景気とはいえ皆さん明るく元気なので、逆にこちらが元気をもらって嬉しくなります。「春夏冬二升五合」と書いてある年賀状をある人からいただきましたが、読み方解りますか?  是非あやかりたいものです。

 日本月桃株式会社の碓井さん、新年早々の相互リンク、ありがとうございました。

PS 本日早朝、リンクしている当社のお客様から、赤ちゃんが無事誕生したというニュースが入りました。重ねておめでとうございます。

2010.1.7

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平成22年始動

IMG_1278.JPG また無事に新しい年を迎えることができました。本年もよろしくお願いします。

 画像は自宅の神棚です。鏡餅を据えた中段は、3月にはガラスケースに入った羽子板、5月には兜を飾ることを始めから考えていましたので、各々計測し巾を柱芯で5尺(隣の押入れは7尺)、有効高さを810mm確保して、下は収納にしました。以前アパートに住んでいた頃、これらを飾ることに非常に苦慮しましたので、新居をつくる際には何とかしたいと考えていました。神棚には灯篭用に、スイッチ回路のコンセントを設けています。
 上棟式前日には、こしらえた幣束(へいそく)を必ずここにお飾りし、祈願してから現場へ持っていくことにしています。

 お正月は初詣をしてからはのんびりと過ごし、1/4~5日で伊東温泉から箱根へ行ってきました。ターンパイクからは富士山がくっきりと見られました。画像は遊覧船から撮った芦ノ湖の湖畔です。こういう自然に触れると、何だか豊かなものを頂いている気持ちになります。家づくりも少しでも良いから、こういう自然なものが感じられるようにしたいです。

 今年もまた新しい出会いの為、精力的に活動をしていこうと思います。

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