知識と技術と想像力

Qualis_logo.png
株式会社 オリス

2011.3.31

IMG_3566.JPG

基礎工事着工

 去年の1/23に初めてお会いしてから1年越になりましたが、いろいろ熟慮されて図面や仕様打ち合わせを重ね、先週末に無事工事請負契約を交わすに至りました。越谷市内の建設地なので、この時期は何かと有難いです。
 昨日から土留め工事と残土処分に取り掛かり、いよいよ基礎工事が始まりました。
IMG_3567.JPG 土留め化粧ブロックは今回初めて採用した品番でしたが、なかなかいい感じでした。
 今回の現場は長期優良住宅先導モデル事業対応となります。個人的にはこういうネーミングは気恥ずかしいというか、そんなに格別な内容ということでもなく、ただ嘉藤建築設計事務所さんが申請に大変だったんだろうなぁ、という感じです。いただいた長期優良住宅認定書は、建築確認申請書の5倍の厚みがありました。

 明日から4月ですが、あれから3週間が経ちました。地震の翌日、ガイガーカウンターを発注していた私は、毎日放射線量を計測しては天を仰ぎ見る生活です。

2011.3.28

IMG_3533.JPG

高須賀香取神社

 地震の影響で中断していた瓦葺きが再開しました。瓦屋さんは暫く被災した屋根の修理に追われるようです。しかし棟瓦や南蛮しっくいも、需要と供給のバランスが崩れて、間に合ってない状況が続いているそうです。ほとんどの建築資材がそういう状況にあり、今抱えている現場分だけでも確保しておきたい気持ちになります。
IMG_3537.JPGIMG_3539.JPG 復興事業へ資材を優先的に流通させる方針ですが、最大手の合板製造工場をはじめ、たくさんの工場もまた被災しており、今後も思うような段取りができないことが予想されます。納品の遅れも気がかりですが、値上げも悩ましい問題です。
 神社は室内天井下地を組んでいるところです。だいぶカタチになってきました。

2011.3.27

繰り返すあやまちの そのたびひとは、、、

 ウクライナ出身のナターシャ・グジーさん
 6歳のとき、1986年4月26日未明に父親が勤務していたチェルノブイリ原発で爆発事故があり、わずか3.5Kmで自身も被爆する。
 ウクライナ民族楽器奏者・歌手として、2000年から日本語学校で学び、日本人と結婚。現在は日本で演奏活動している。

2011.3.24

IMG_3517.JPG

引き渡し前

 福島原発事故はまだ終息が見えてきませんが、解った事はあります。現場も解らずに遠くから的外れな指令を出すだけの者。ハイパーレスキュー隊をはじめ、使命感を持った東電の一部職員、ボランティアや自衛隊員の献身的でダイレクトな仕事をされる方々。11日から恐れていた、為す術も無い放射能汚染が現実的になってしまった今、残された我々は今後さらに厳しい生活を強いられるのではないかと思います。Quo vadis, Domine
IMG_3514.JPG
 明日引き渡しの浦和の現場は、諸般の事情で外構工事の残りを入居後に施工することに了解して頂きました。ありがとうございました。画像は門塀コンクリート打ち放しの一部を、ビシャンたたきで仕上げているところで、この作業をずっと見守っていたのが、はじめの画像のいつも現れる鳩です。
 放射能汚染は人だけではありません。草木や昆虫、それを食べる動物たち。広島原爆では人よりも鳩の異常死が先でした。どうか生き長らえてください。
IMG_3528.JPG
 いつものように現場撮影に立ち会いました。創業時にも力になってくれた智巧社の櫻井専務(画像では隠れています)。遅ればせながら、その節はありがとうございました。今後は仕事でお返ししますので、よろしく。
 TVで知る原発や被災地の状況や切羽詰まった日常の生活で、ブログの更新も滞りがちでした。でもこういう時こそ尚更発信していこうと思い直しました。乞うご期待。

2011.3.16

震災のこと

 尋常でない状況なので情緒不安定ですが、お付き合いのほど。
 被害に遭われた方々や亡くなられた方々には申し訳ありませんが、生き残った民もまた永遠の被災者ではないのかと思うのであります。どなたか終わりの始まりと言っていますが、希望のことばすら誰も言わなくなりました。放射能レベルは普段浴びている年間のものよりは僅かで安心ですなどと、この期に及んで誰が信じようか。

 輪番停電の最中、今日は娘の12才の誕生日の為、信号もダウンしているなか、注文していたケーキを取りに車を走らせました。交差点では互いを思いやり、事故のないように気遣いをしていたと思います。全ての信号が無くなっても、事故の件数は平時と然程変わらないのではないのかと思いました。そんな風に思えるのは、ここが日本だからなのでしょう。

 飲み物も欲しくなり、近くの酒屋さんに駄目もとで寄ってみたところ、営業していました。渡された懐中電灯の僅かな明りでワインを1本買いました。商品のバーコードをアイフォンで読み取っていたのには驚きました。レジが使えないのでレシートは発行できないとのこと。そういえばインクが手に滲んでしまう初期のレシートはいつの頃だったのか、思い出せません。聞けば11日の地震でかなりの商品が棚から落ちて割れてしまい、透明なフィルムテープで、脱落防止の措置をとっていました。
 片や何も防止策を見いだせない原発被害。そもそも制御できない不備がありながら、ずっと隠し通してこれまで運用してきてしまいましたが、そのツケは余りにも甚大です。

 下記に原発関連のサイトを貼りましたが、取り扱いについては自己責任でお願い致します。こういう発信は控えていましたが、学習して、未来を信じて生きていきましょう。

竹田邦彦氏ブログ
10分でわかる原発震災のお話
福島原発10基の耐震安全性の点検等を求める申し入れ
原発がどんなものか知って欲しい

3/17 
 今朝、読み返して下りのヶ所を削除しました。
 今日の自衛隊の作業に注視しましょう。成功することを祈るばかりです。
 新しい家にお住まいのかたは、念の為24時間計画換気扇の電源OFFと自然吸気口を閉じて生活されるほうが良さそうです。OB客様からの指摘がありました。賛成です。

2011.3.11

お知らせ 

 今日の地震は国道4号線を幸手方面へ移動中に起きました。全ての車はハザードスイッチを点灯させて路肩に停車して待機していました。おかしな曇り空でした。

 幸手では瓦屋根の棟が破損している家が多くありました。でも越谷に戻るに連れ、然程被害は出て無いような感じです。

 顧客の皆様には連絡しようにも電話が繋がりません。皆様も家も無事であると良いのですが。
 明日、明後日と点検と確認をします。事前にメールで連絡を頂けると有り難いです。

 原発がものすごく心配です。

2011.3.5

IMG_3452.JPG

お知らせ 二つ

 今回の建物を設計されたアトリエヌックさんが、去年10月発刊の「家づくり至高ガイド2011」に引き続き、そのリフォーム版「住宅リフォーム至高ガイド」を執筆され、3月1日にエクスナレッジさんから発刊されました。
 非常に解りやすいことばとイラストや写真で構成され、これから新築・リフォームを考えている方には最適な一冊ではないかと思います。是非書店やネットでお買い求めください。弊社施工の現場の写真も1枚そっと掲載されています。
IMG_3442.JPG
 こちらの画像はトイレの出入り口片引き戸で、明り取り兼電気消し忘れ確認の為、アクリル製の丸棒が3個、建具に埋め込まれています。
アトリエヌックさんのブログで、高橋建具製作所さんのいいお話が書かれています。この間二人で3時間も飲んで話をした時には、高橋社長こんな話、私には言ってくれませんでした。もしかしたら新潟で飲んだ時の為に、とっておいた話だったのかも知れませんね。(本当かな?)

 またMasahikoからUstreamでケーナのライブがあるとの知らせが届きました。明日3/6(日)22:00からの放送だそうです。1ヶ月前の第一回目の最高瞬間視聴者数は31名だったそうです。最近史上最強の市民ランナーの話題がありますが、市民ランナー&ケーナ奏者として彼は史上最強ではないでしょうか。(他の方々は存じませんので)
 興味のある方は放送内でツイートもできます。初老の芸人が2名でているような第一回目の放送でしたが、次はどうなることやら。

2011.3.4

IMG_3438.JPG

手摺

 浦和の現場はいよいよ明日がクリーニングです。今日は階段手摺取付けと、床養生板あげを大工といっしょに作業してきました。4ヶ月ぶりに床板とご対面です。

IMG_3440.JPG
 通常手摺りというとタモ積層材のウレタン塗装品になるのですが、今回は無垢の杉丸棒の無塗装品です。手にやさしい触感と、何よりヒンヤリしないのがいい感じです。そして市販の取付け金物がそのまま使えるので、決して贅沢品でもありません。
 ただ「木」に囲まれている家というのではなく、足裏や手でいつも「本物の木」を感じられる家、といったところでしょうか。

2011.3.3

IMG_3432_edited-1.jpg

建具工事

 浦和の現場は着々と外構工事が進捗しています。目の前に鳩が舞い降りて、職人も手を休めているところです。
 内部は一昨日から高橋建具製作所さんで、オーダー建具の吊り込みが始まっています。ユニットドアとは全く味わいの異なる、杉を基調とした建物に馴染む装いになります。

IMG_3433.JPG 今までは私と建具屋さんでデザインを決めていましたが、今回は全てアトリエヌックさんのデザインで、やはり個性がでていて新鮮です。
 出入り口と窓を、ひとつの枠内で2本の引き戸で納める手法もそうですが、窓枠の高さに合わせて建具の横桟を揃える細やかな演出も小粋です。こんなことはユニット建具ではとてもできません。
 新潟へいちいち帰る訳にはいかず、南越谷のビジネスホテルに宿泊しているというので、昨夜は高橋社長と飲みに出掛けました。いろいろな話が聞けて楽しい3時間でした。次回は新潟でおごってもらう約束をして店をあとにしました。

milk_btn_pagetop.png